政策提言・時事問題リポート

2019/12/22

ベトナム・タイを訪問し栃木県をセールスしてきました

定例会議が閉会した翌12月17日から22日まで、県議会を代表してベトナムとタイを訪問し、観光誘客、農産物等の販路拡大、人材確保等を目的にしたセールス、マーケティングに取り組んできました。
 今回は、4月から県に「国際戦略推進本部」を立ち上げて初の海外セールスということもあり、福田知事をはじめとする県執行部のほかに、観光班、農業班、日本酒班、企業班の民間の皆さんも同行し、内容的にも盛りだくさんの訪問となりました。
 日程的にかなり厳しく、十分な時間が取れない場面もありましたが、政府要人や民間のバイヤーさん、現地の大学関係者、企業関係者など多くの方々と直接お話する機会を得ることができました。
 目的を多く設定すると、どうしても総花的になってしまう点は否めません。今後はもう少し目的を絞り、しっかりと戦略立てて準備をし、確実に着実に成果を挙げていくことに主眼を置いてもいいと感じました。
 例えば、ベトナムでは、政府の副首相とダナン人民委員会トップという、まさに要人と面会しましたが、面会することが目的になってしまっていたように感じました。大切なのはその先にあるものです。
 日本の多くの地方自治体がベトナム政府やハノイ、ダナン、ホーチミンといった都市と様々な分野で戦略的な協定や覚書を締結しています。自治体によっては、介護分野、経済分野など分野を分けて、それぞれ異なる市や省と締結しているところもあります。
 このような状況を踏まえれば、本県としても同様の関係構築を目的に、事務レベルで協議を進めてきていて、今回知事が訪問しそこで調印する、協定(覚書)を締結する、という段取りをしているものと思っていました。
 仮に、やむを得ない事情でそこまで準備が進められなかったのであれば、協定(覚書)に言及しておくべきだったのではないでしょうか。
 私たち議会も、もっと早い段階から執行部の計画作りに関与し意見を伝えていくべきだったと反省しています。
 よい関係を長く続けていくためには、一方通行ではなく、お互いのメリットを見出し、互恵関係を築いていくことが重要だと思います。
 ただ会った、挨拶をした、というのではなく、今後、どのように展開していく考えなのか、明確な方向性を示していけるよう働きかけていきたいと思います。
 予算の兼ね合いもありますが、単発で終わらせることなく、継続して交流活動を行い、成果を出していけるよう努めます。
 また、タイでは、日本大使館の梨田大使とお会いさせていただきました。前日に着任されたばかりであったにも関わらず、時間を多く取っていただき、とても親切に対応していただきました。感謝しております。加えて、栃木県から要請があれば、栃木県をクローズアップしたイベントを大使館で開催することを検討する、という言葉をいただきました。とてもありがたく思います。
 タイは日本と同様に高齢化が進行しているとはいえ、本県にとってはまだまだ有望なマーケットですので、大使からのこのような申し出をありがたく受け止め、充実した活動が展開できますように、県として動いていくことを求めてまいります。
 今回の訪問で学んだことを、今後の議員活動に活かし、本県各分野の振興につなげていけるよう努めていきます。